熱心な野球ファンというのは、一種の病気に罹患している

f:id:yajuyo:20190306230536j:plainどうも、やゆよの人です。

突然だが、私のマリサポ歴がいつの間にか4年目に突入していたらしい。マリサポとは、マリーンズサポーターの略。つまり、プロ野球チームの千葉ロッテマリーンズの熱狂的ファンのことを指す。
何を隠そう私は人にドン引きされる程度には野球を愛しているのだ。今日は、そんな私が愛してやまない野球のことについて話したいと思う。

やゆよと野球と球場と

2011年6月19日(日)横浜スタジアムで、横浜ベイスターズvs福岡ソフトバンクホークスの試合を、フォロワーたちと妹と一緒に観戦したのが、私の現地観戦デビューである。

元々福岡県というホークスのお膝元で生まれ育った筆者は生粋のホークスファンであったが、現地観戦に至るきっかけに恵まれなかった。観戦することになり、応援歌を覚え、一所懸命応援ボードを描いたことを忘れられない。

優勝パレード以外ではじめて見る生の野球選手は大きく逞しかった。鋭いスイングに乾いた打球音がはじけ、抜けるような青い横浜の空に映える白球は美しく 、弧を描く球に観客の熱い視線が集中し、それがスタンドに刺さった時の熱狂。一体感。テレビで味わうことのできない臨場感に、完全に飲まれてしまった。私はその日から現地観戦の虜になったのだ。

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横浜スタジアムの青い空は今も健在

実は危険と隣り合わせの現地観戦

正直言って、野球の現地観戦は危険でいっぱいだ。例えば、屋外球場では雨に降られたり、熱中症になりかけたり、逆に寒い時期には完全に凍えきったりするから体調管理を万全にしなくてはならない。

他にも球場で取引先のお客さんに遭遇してしまったり、社内恋愛のカップルがお忍びでデートに来ているのを見かけて(うっかりFRIDAY用の写真を撮って)しまったりもするので、人間関係にも気をつけなければならない。

練習時間中に外野席で写真を撮っていたら、選手の投げたボールが頭に当たった時など死を覚悟した。物理的恐怖である。*1

このように球場は本当に恐ろしい場所なのである。まんじゅうこわいじゃないよ。

f:id:yajuyo:20190306224844j:plain▲ベテランの新井貴浩選手でもうまく走れないことがある現地。現役引退お疲れ様でした。

だから、本当はただ見るだけなら、空調の効いた部屋でゴロゴロしながら野球を見たい。バッターの手元も見やすいし、当然球種もわかりやすい。

それでも私は球場にいくのを辞めない。
神宮球場で雨に降られても、帰らず屋内コンコースにあるテレビで試合を見る。そのくらい球場が好きだ。

球場には昔捨てた夢が詰まっている

ここまで読めば誰もが「家で見ればいいじゃん」と思うに違いない。そこで筆者が足繁く球場に通う理由をお伝えしようと思う。

まずは現地の魅力の一つとしてあげられることも多い球場飯。子供の頃、お祭りに出かけてもなかなか屋台のご飯は買ってもらえなかった。買ってもらえたとしても、食べたいものを全部だなんて到底無理で。いつか全部食べてみたいと思ったものである。

そう、球場の中には、屋台がある。ご飯もおやつも、屋台で売っている。その球場ならではの、嗜好を凝らした「ご当地球場飯」から、なんてことないポテトフライまで。じっくりと好きなだけ屋台を楽しめる。選手プロデュース飯に舌づつみを打った後、ケンタッキーを買ってもよい。お弁当1つで済ますこともできるし、おつまみを沢山買って食べることも出来る。好きなようにあらゆる食を楽しめる球場の屋台はまさに子供の頃の夢の体現である。

そして何よりの魅力は選手の活躍である。でもそれには、迫力や臨場感以上の深い理由があるのだ。

ずっと野球選手になりたかったであろう元球児達が、今仕事として野球をしている。球場にいるどれだけの大人が「夢を叶えて仕事をしている」だろうか?残念ながらきっとそう多くはない。

野球選手の一挙手一投足に掛かる感情が、夢を叶えられなかった大人にとってはあまりにも眩しい。

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そして野球選手達は夢を叶えていながらも、私達と同じ一社会人として、仕事に邁進し、ステークホルダーの目を気にし、家族に感謝しながらマウンドに上がり、打席に立つ。

眩しい存在なのに、同じなのだ。だからこそ私達は野球選手を心から応援できる。頑張って欲しいと心から願い、結果が出れば目頭を熱くする。夢と一心同体になれる。私達は、彼らと共に戦いたいから球場に集まっている。

たくさんの大人達が遠い昔に置いてきた夢を、少し取り戻せる場所。それが球場だ。球場に来る子供たちは、その大人達の熱気を新たな夢の糧にし、育っていくのだろう。

子供たち、野球はいいもんだぞ!野球は楽しいぞ!*2

野球場へ行こう

現地について、ゲートをくぐるとどこの球場でもこの曲が私達を迎えてくれる。

だから僕たちみんな 野球場につれてって
だから僕たちみんな 野球場へゆこう

その名前呼べば ヒーローたち舞い立つ
ひとつのボールで 奇跡をおこす
夢もシアワセ全部 あの大空を翔めぐる

だから大好きなんだ 野球場へゆこう

*Dream Park〜野球場へゆこう〜


夢追い病に罹患した大人達の存在を、知ってか知らずか、この歌詞が迎える演出もまた憎い。

結論として、今日はこれだけを伝えようと思う。



2019年の野球を早く見たいよ!!!!!!今シーズンもよろしくお願いします!!!!!!!!!!!!
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*1:前略長野久義選手、あの時は心配してくださってありがとうございました。私は元気です。あれからずっとあなたのファンです。今シーズンは新天地広島での大活躍を期待しています。かしこ

*2:地元広島ではえらく評判が悪いが、野村謙二郎が引退の日に口にした言葉。広島人はノムケンに厳しすぎる