妹が16年越しに田中さんに会いに行った話
どうも、やゆよの人です。
本日、2019年12月16日は、私が宇宙で一番大好きなおじさん「田中さん」の49歳の誕生日である。
私と田中さんの出会いは遡ること22年前、私が8歳の時だった。第一印象は良くなく、私は一方的に田中さんを苦手としていたのだけれど、その6年後に再会してからはすっかり虜になってしまった。
我が妹は、姉のせいでかれこれ16年間も一方的に田中さんの魅力を聞かされ続けてきた、『田中被害者の会』の1人である。そんな妹がとうとう田中さん本人に会いに行くことを決心したのが早3か月前。
まさに昨日、12月15日に運命の対面を果たしてきたので、今日はその話を書きたいと思う。
っていうか田中って誰だよ
そう思ってここまで読み進めてきた諸君のために、まずは田中さんのことを紹介したいと思う。
田中さんはこんな顔をしている。
サイボーグオネエみたいな写真なのだが、彼は49歳(画像は48歳当時)のれっきとしたおじさんだ。
PENICILLINというバンドのボーカル、と言えばお気づきの方もいるかもしれない。
そう、かつて「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」というアニメのOPで「♪愛に気付いてください 僕が抱きしめてあ・げ・る↑↑」という歌を歌っていたあのPENICILLINのHAKUEI氏である。
▲30代の皆、めっちゃ懐かしくない?
知る人ぞ知る情報だが、やゆよはHAKUEI氏(本名:田中博英氏)の大ファンであり、寝ても覚めてもHAKUEI漬けの青春を送っていたのである。
▲まったく歳を取らないので人間じゃないかもしれないとよく思っている
『田中被害者の会』の発足
さて、私が寝ても覚めてもHAKUEI漬けの青春を送っていたころ、家中のいたるところでPENICILLINの曲をかけ続けていたため、好きでも何でもないのに母や妹がPENICILLINの曲を覚えてしまうという現象が発生していた。これが俗にいう『田中被害者の会』である。
いつしか母は私のHAKUEI好きを逆手に取り、休日でも私を早起きさせるために居間のテレビでPENICILLINのビデオを上映するという手法を取るようになっていた。すると、5分もしないうちに私が目覚め、曲につられて居間に現れるという仕組み―通称「ゴキブリホイホイ」―である。
また、他にも私のスケジュール管理を正しくするため、居間のカレンダーに私の予定と合わせてHAKUEIのイラストを描かせるようになったりしていた。今考えると母親の強かさが怖い。
妹とHAKUEI
可哀そうなのは当時小学生だった妹である。我が妹とHAKUEI氏は、同じ戌年生まれである。2周り、24歳離れている。もう親子レベルといえる。どう見ても圧倒的おじさんでしかない。
そして幼い妹はHAKUEI氏の癖のあるボーカルを気持ち悪がり、ルックスについても整っていることを認めはすれど、魅力的に思わなかった。にもかかわらず姉(と母)の都合で、よくわからないおじさんの曲を無限に聞かされ続け、PENICILLINグッズを何故か渡されたり、無理矢理会話に付き合わされたりと、姉の圧倒的暴力により常に生活にHAKUEIをしのばされるという異常事態に見舞われていた。
高校生になった頃の妹かく語りき。「あれは刷り込みであった」と。姉は反省はしていない。
時に流されて、カナリアの丘へ
16年の月日が経ち。9歳だった妹も25歳になり、33歳だったHAKUEI氏は49歳になろうとしていた。妹からしてもPENICILLINの面々は「子供のころから身近にいた親戚のおじさんがまだバンド頑張ってやっている」という認識に落ち着いていた。(なお、やゆよにとってもまったく同じ認識ではある)
▲33歳だったHAKUEIさん...44歳の時とも22歳の時ともあんまり変わってない
ことの発端は、毎年HAKUEI氏の誕生日前後にあるバースデーライブに行きたいという話題を私が振ったことからだ。
私「行こうか迷ってる」
妹「行け。なんなら興味ある」
ん?!
妹が...一周回って興味を持ち始めている...?
しかし誘うと渋る妹。
妹「今更どんな顔をしていけばいいのかわからない」
その気持ちはまあわからんでもない。しかし年齢も年齢なので、いつまでも元気な姿が見られるわけじゃないかもしれないよ、という私の一言で割とすんなり陥落してしまった妹だった。
孝行したいときに親はなし、いつまでもあると思うな親と田中ってね。
2019年12月15日
来たる日のために、なんと妹はPENICILLINの曲の復習をしていた。
わざわざ実家から大量のCDを持ち帰って通勤時に車で流すという涙ぐましい努力である。もうファンじゃん。
▲持ち帰るべきCDのラインナップを姉に問う図
なんならもう「『魔法ダイヤ』最高じゃない?」とかLINEしてくる。妹よ、それはPENICILLINの250曲以上もある曲の中でも有数のダサくてマイナーな曲だ。*1もうファンじゃん。
ライブ前になんかそわそわしている始末。だからもうファン(以下略
色々とライブのお作法を伝えながら、いざShibuya O-Eastへ。
定刻を5分ほどすぎた頃、照明が落ち、今ツアーのタイトルでもある新曲「九龍頭」がSEとして流れてくる…
ライブ終演
ライブは3時間ほどでつつがなく終わった。定番曲から、比較的レアな曲まで楽しめるセットリスト。恒例の「ハッピーバースデー」の合唱によるアンコール。アンコール2では暴れ曲を一気に2曲。妹の知っている曲も結構演奏されていた。
心地よい疲労感と楽しさ、寂しさの余韻を噛み締めながら、隣を歩く妹は絞り出すように言った。
妹「千聖先輩、かっこいい………」
え、待って、田中さんは?
▲Mr.PENICILLINことギターの千聖。実はやゆよ姉妹の学校の先輩だ!
…気を取り直して
やゆよ「田中さんどうだった?」
妹「生きてた。なんか、そのままだった…」
16年越しの最初の一言、まさかの「そのまま」
▲まあマジでそのまま。修正いらないからこの人。ライブもこの衣装だった。ほんとそのまま
なに…そのままって…実態……
妹「あと、歌が…やっぱり…
下手だった……」
うるせえ!!!お前の姉はそんな田中さんの歌をもう6,000日くらい毎日欠かさずありがたがって聞いてる*2んだよ謝ってくれ!!!!!!!!!!
ここまで色々好き放題書いたけど、HAKUEIさん本当にお誕生日おめでとう!!!!!!!!!!!!!これからもずっと楽しく好きなことやって暮らしてください!!!!!!!!!!!一緒に祝ってくれた妹もありがとな!!!!!!!!!!
追伸
田中さんへ
誕生日おめでとうございます。昨日、貴方を認識してから16年もの年月を経て、やっとお会いすることができました。
この目で、それなりに近い距離から拝見しましたが私と二回りも歳が離れてるとは思えないほど皺がなく、16年前メディアで見ていたのとほとんど変わらない印象を持ちました。
実在していたのですね。(中略)また田中商店*3のスイーツも大変美味しく頂きました。次回はつけ麺も食べたいと思っております。
最後になりましたがぎしょー先生が出演する際はご連絡ください。
改めて
ハッピバースデーでぃあはっくえー↑↑
※妹のTweetより
ハッピバースデーでぃあはっくえー↑↑
くじけぬ心と、PENICILLINという音楽サークルの一員であることは忘れずにいます!ずっとHAKUEIさん大好きです!ありがとうございました。
おしまい
*1:姉も好きだ。血は争えないのか。
*2:冷静に考えるとめちゃくちゃ怖い
*3: ちなみに田中商店はこちら↓↓どっちも美味しいよ!銀座三越の裏にあるからみんな食べに行ってね!
銀座 緑花堂(https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13216327/)
シュークリームやフィナンシェが売りのお菓子屋さん
銀座 魄瑛(https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13222484/)
つけ麺屋さん。リアルに月1ペースで有給とって食べに行くほど美味しい